シャッターにトラブルが起こると、建物への出入りができなくなり焦ってしまいますが、適切な行動を取らないと危険な場合もあるので、落ち着いて慎重に対応しましょう。
シャッターのトラブルで特に多いのは、レールから外れたり、シャッターが途中で止まってしまうケースです。
本記事では、これらのトラブルが起きる原因や、直し方について解説していきます。
シャッターが外れた場合の直し方
シャッターが外れた場合の直し方は簡単ではありません。
まずは原因を理解し、適切な対処法を理解した上で、冷静に行動しましょう。
シャッターが外れてしまう原因は?
シャッターが外れてしまう原因は、レール部分の動きの悪さにあります。
シャッタースラットはシャッターレールの上をスライドして動きますが、このレール部分は摩擦で劣化しやすく、サビやゴミも溜まりやすい部分。
サビやゴミが蓄積していくと動きが悪くなり、動きが悪いときに無理に開閉しようとすると、スラットがレールから外れることがあります。
シャッターが重い、動きが悪いと感じるようであれば、無理な開閉は控えるようにしましょう。
また、風もシャッターが外れる大きな原因の一つです。
特に中柱が設置してあるシャッターで、中柱の下部の落としがしっかりと刺さっていないために、風の影響で中柱がずれてしまうことが多いのです。
落としの受けの中に入っているゴミを取り除くのが一番の対策となります。
その他に、車をぶつけてしまうのが原因となっているケースもよく見られます。
外れたシャッターを自分で直すのはリスクも
外れたシャッターを元通りに戻すことは、一見簡単に見えます。
ですからシャッターがレールから外れてしまったときの対処法として、多くの人は自分で直すことを最初に考えます。
ですがシャッタースラットは意外と重量があり、倒れたり落下したりすれば怪我やさらなる故障など、二次被害が発生するリスクも大きいので、実際の修理は見た目ほど簡単ではありません。
間違った修理方法を自分で試した結果、事態がより悪化し、その後専門業者に修理を依頼した際に余分なコストが掛かってしまうこともあります。
シャッターが外れてしまった際には、専門業者に依頼するのが最善の方法です。
専門業者に外れたシャッターの修理を依頼するメリットと費用
専門業者に外れたシャッターの修理を依頼すると、コストは掛かりますが、それに見合ったメリットもあります。
確実に修理できることはもちろん、修理中に新たなトラブルの兆しを発見してもらえる可能性もあります。
経年劣化など他にも直すべき点があれば、その場で対応してもらうことができ、シャッターをより快適に使えるようになります。
部品の交換が必要な場合も対応してもらえますし、外した部品の処分まで任せられます。
ただし、便利で快適な分、費用はかかります。
費用はシャッターの外れ方によっても異なるため、まずは見積もりを依頼してみましょう。
シャッターが斜めで途中で止まる場合の直し方
シャッターが途中で斜めに止まってしまった場合には、注意が必要です。
外れているわけではないので、何度か上げ下げを試みたり、そのまま使い続けたりしてしまいがちですが、いずれも間違いです。
間違った対応は悪化の原因になるので、正しい直し方を知り、適切に行動しましょう。
シャッターが斜めに止まったら、使い続けず速やかな修理を
シャッターが斜めに止まった場合には、使い続けず、速やかに修理しましょう。
斜めになったまま使い続けると、シャッタースラットを巻き取るシャフトの吊元にも負担がかかり、スラットが脱落する原因になります。
重いシャッターが落ちて人に当たったらとても危険です。
また、シャフトの吊元やシャッタースラットにも影響が出て、修理の規模が大きくなることもあります。
無理に動かさず、適切に対応して、被害を最小限に抑えましょう。
シャッターが斜めに止まる原因は?
シャッターが斜めに止まってしまうのは、シャッタースラットが巻き取りの際にズレてしまうことが原因です。
シャッタースラットはレールに沿って上げ下げされ、上部のシャフトで巻き取られます。
レールの動きがスムーズで、キレイに巻き取られているならば、シャッターが斜めになることはありません。
しかし長く使ううちに、摩擦が起きて両側が均等に上がりにくくなったり、横にずれていくことがあります。
スラットの上がり方が左右で異なる状態のまま使用していると、斜めに傾いて引っかかってしまうのです。
シャッタースラット自体がズレて引っかかっているため、無理に直そうとしても直らず、余計な負荷がかかってしまいます
斜めに止まったシャッターの直し方・修理費用は?
シャッターが斜めに止まった際は、修理で済む場合と、部品の交換が必要になることがあります。
シャッタースラットの横ずれが原因のケースならば、多くの場合は修理で直せます。
修理費用の目安は3万円からです。
シャッタースラットが大きく壊れている場合は、スラット全体の交換が必要になります。
その場合の費用はシャターのタイプで異なり、一般住宅のガレージ用であれば3万~10万円ほどです。
より大きなシャッターであれば、場合によっては100万円近くかかることもあります。
本来ならば簡単な修理で済むような軽微な故障であっても、放置したり誤った対処方によって症状が悪化すると、より高額な修理費用が必要になります。
症状が軽いうちに修理を検討しましょう。
シャッターを壊さないためのメンテナンス
シャッターを壊さないためには、日常のメンテナンスが大切です。
小まめに点検を行い、シャッターをきれいに掃除するだけで、不具合が起こりにくく長持ちさせることができます。
錆・汚れを拭き取る
シャッターの動作を快適に保つためには、定期的に汚れをふき取ることが大切です。
レールやスラットのサビや汚れは動作に負荷をかける原因になるため、円滑に動作するように定期的に掃除しておきましょう。
レールは腐食も含めて定期的にチェックし、動作に気になる点があれば簡単なメンテナンスや修理の依頼をすることが大切です。
シリコンスプレーを使用する
ホームセンターなどで購入できるシリコンスプレーを使えば、シャッターの滑りを良くすることができます。
シリコンのコーティングは、サビや腐食を予防し、摩擦によって外れたり斜めに巻き取られたりするリスクを防げます。
簡単な掃除をした後に、潤滑スプレーをガイドレール全体に吹きかけておきましょう。
年に一度は本格的な掃除を
年に1度はシャッタースラットの大掃除を行い、簡単な掃除では落としきれない汚れを落としてしまいましょう。
スラット部分やレールの汚れをしっかり洗っておけば、普段の掃除も楽になります。
大掃除には、やわらかい布やスポンジ、洗車ブラシなどを使用しましょう。
中性洗剤を使って優しくこすることで、大抵の汚れは落とせます。
水で流して乾かしたら、シリコンスプレーで仕上げましょう。
>シャッターのメンテナンス方法とは?お手入れの仕方やサビへの対処法も詳しく解説!!
シャッター修理のDIYは危険!業者へ任せよう
シャッターの修理をDIYで行うのは、非常に危険です。
シャッターの修理中には死亡事故なども起きているので、安易に自分で修理することは控えましょう。
必ず業者に任せて、安全に適切な修理をしてもらうのが一番です。
シャッターはスラットやシャフトなど、重量もあり、回転などの動きのある機械を使っています。
そのため、部品が落下すればダメージは大きく、巻き込まれることで怪我に発展する場合もあります。
仕組みを正しく理解していないと、正しい修理もできず、さらなる不具合を引き起こす恐れがあるのです。
早い段階でプロに依頼することが、結果的に費用の節約にも繋がります。
下記ページに修理内容別の費用相場をまとめているので、修理費用が気になる方はご覧ください。
シャッターの直し方まとめ
シャッターは壊れたら直し方が難しく、自分でできることはあまりありません。
故障が疑われるときには、まずは専門業者への依頼を考えましょう。
スラットが外れたり、斜めになって止まってしまったりした場合は、落下する恐れもあるため、無理に動かしてはいけません。
自分で応急処置や修理を行うと、余計に故障をひどくすることがあります。
早い段階で業者に依頼すれば、結果的に修理費も抑えることができます。