シャッターに何かをぶつけて、凹んだり、歪んだりしてしまった際には、慎重な対応が必要です。無理に自分で修理を試みると、余計に被害が大きくなる可能性があります。
今回はシャッターに物をぶつけて凹ませてしまった場合の対処法や、修理方法、費用相場についてご紹介します。
シャッターにぶつけて凹ませてしまったら
シャッターに何かをぶつけて、凹みや歪みが出た場合、自分で出来ることはあまりありません。
できるだけ早く専門業者に修理依頼をすることと、修理するまでは被害が大きくならないように注意してシャッターを扱うことが大切です。
自分で対処せず修理業者に相談
ぶつけてしまったシャッターに、歪みや凹みができていた場合の対応としては、専門業者に相談して修理してもらうのが基本です。
シャッターの歪みや凹みは、素人が簡単に直せるものではありません。
自分で対処しようと無理すると、余計に壊してしまうこともあるので、すぐにシャッター修理業者に相談しましょう。
修理が済むまでは開閉を控える
ぶつけてしまい、歪んだり凹んだりしたシャッターは、修理が済むまでできるだけ開閉しないようにしましょう。
手動シャッターであれば強引に開閉できるかもしれませんが、無理に力を加えることで、中の昇降機構を壊してしまう可能性があります。
元々スラットだけ交換すればよかったところを、全交換が必要になり、修理費用がより高額になってしまうかもしれません。
ぶつけて凹んでしまったシャッターは、極力開閉を控えてください。
シャッターにぶつけた場合の修理内容と費用
シャッターをぶつけた際の修理では基本的に、凹んだり歪んだりした部分のスラットを交換することになります。
本項では、修理の内容と費用の目安を紹介します。
スラット交換
スラット交換は、シャッターをぶつけて凹ませたり歪ませたりしてしまった際に、まず検討する方法です。ある程度年数が経過しているシャッターでは、交換箇所だけが目立ったり一部交換できない場合もあもあります。
シャッターの凹んだ部分を交換して、きれいに仕上げるまでの修理内容と費用を解説します。
基本はへこんだ部分のスラットを交換
シャッターのスラットは凹んだ部分だけの交換が可能です。
シャッターのスラットは、は細長い板状のスラットと呼ばれる部材が蛇腹に組み合わせられています。
シャッターに物をぶつけて、一部が歪んだり凹んだりしたら、その部分のスラットだけを取り外し、同じ寸法と型番の新しいスラットにと交換に付け替えれば、元通りにシャッターを使うことができます。
ただし、珍しい種類や古くて交換するスラットが手に入らない場合には、スラットの全交換もしくは、形が変わってしまいますが一部のみの交換が可能です。
また、一部を交換すると新旧のスラットで色の違いが分れて、見た目が悪くなることがあります。
そのような場合は、新規のスラットをシャッターの下端に入れ、新・旧スラットの色がばらつかないよう、見栄えに配慮した交換工事を行うこともできます。
交換したスラットを塗装する
シャッタースラットを一部交換した後、色の違う部分だけを塗装することもできます。
部分的に塗装するだけなので、全体を塗装するよりも低コストで済みます。
ただし、交換した新しいスラットは、他のスラットと同じ色に塗装しても、どうしても色の違いが出てしまうので、気になる場合は全面塗装の方が良いでしょう。
修理費用
スラットの交換費用は、全交換と部分交換で大きく異なります。
スラット全体を交換するための費用は、200,000円~が相場。
修理費用の内訳は、スラットの部材価格と工事費が主なものとなります。
一方で部分交換は、スラットの1枚当たりの価格が、5,000円程度となっています。
スラットの幅や素材によっても異なりますが、全交換よりは遥かに安価で済みます。
ガイドレールの交換
シャッターにぶつけた歪みは、スラットのみならずガイドレールにまで及ぶこともあります。
ガイドレールは、開閉時にスラットがまっすぐ動くための機構で、ここが曲がるとシャッターを開閉できません。
無理に開閉すると、スラットの歪み同様に、余計にダメージが大きくなるため、専門業者に依頼しましょう。
車をぶつけてガイドレールが歪むことも
ガレージシャッターなどに車がぶつかると、ガイドレールが歪んでしまうことがあります。
その場合は、必ず専門業者に修理を依頼しましょう。
ガイドレールが歪んでしまったら、歪んだレールを外して新しいものに変えるのが一般的な修理方法です。
ガイドレールは柱に溶接されており、簡単に取り外しできないため、グラインダーを用いて外します。
ガイドレールが歪むと、スラットが外れてしまうことがありますが、外れたスラットも自分で元に戻すことはできません。
やはり専門業者に対応を任せましょう。
修理費用
ガイドレール交換の費用はおよそ20,000円~が相場です。
ガイドレールは、スラットのように一部交換はできないので、壊れた側のレールを1本まるごと交換します。
シャッターのスラットやガイドレール以外の修理費用を知りたい方は、こちらもご覧ください。
ぶつけた場合の修理に火災保険が適用されることも
車庫入れの失敗など、自分でシャッターにぶつけて壊してしまった場合でも、入っている火災保険のプランによっては修理費用を補償してもらえることがあります。
専門業者に修理を依頼する際には、、修理費用が補償対象かどうかも併せて確認しましょう。
火災保険が適用されるのは、補償対象に「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など」が含まれている場合です。
シャッターにぶつけた場合も、この内容の損害に当たります。
ただし、故意や重大な過失、法令違反などがあった場合には免責となるため留意しましょう。
また、シャッターの修理は対象ですが、ぶつかった自動車の修理は対象にはなりません。
シャッターをぶつけて凹ませた際のまとめ
シャッターに何かをぶつけた場合、スラットの凹みだけでなく、ガイドレールの歪みやスラットの脱落などが起こることがあります。いずれの場合も個人では直せません。
誤った対応が余計に被害を大きくする可能性もあるので、迷わずに専門業者に相談するようにしましょう。
この際、入っている保険のプラン次第では、保証を受けることもできるかもしれません。