シャッターは、外側も内側も汚れが溜まるため、定期的な掃除が必要です。
シャッターの汚れの種類やシャッター内側と外側の掃除方法を解説します。
汚れの種類によっては自分で掃除できないこともあるので、その際には業者に依頼する必要があります。
自分でするシャッターの掃除方法と業者依頼の方法を確認しておきましょう。
シャッターが汚れる原因とは?
シャッターは、室内外に関わらず意外と汚れが溜まるものです。
シャッターの汚れには外部からのホコリや排気ガスなどの他、生活している中で出るゴミや髪の毛などがあります。
まずは、室内外でよく発生するシャッターの汚れについてチェックしておきましょう。
【室外】砂埃や花粉、排気ガスなど
シャッターの外側につきやすい汚れは、砂埃や花粉、排気ガスなどがメインです。
目には見えにくい小さな砂埃や花粉も、シャッターの表面に時間をかけて蓄積されるとこびりつき、落としにくくなります。
排気ガスも、目には見えませんが少しずつ溜まっていき、やがてシャッターの黒ずみの原因になります。
いわゆるすす汚れですが、これも油と水が混ざってべたつく頑固な汚れです。
また、雨降りの際に飛び散った泥も、乾いて固まると頑固な汚れになります。
【室内】ゴミやホコリ、髪の毛など
シャッターの内側は室内で発生したゴミやホコリ、居住者の髪の毛などで汚れます。
シャッターの内側に知らないうちに付着したり、レール部分に汚れが落ちてたまったりします。

掃除のときはよく見てしっかり汚れを落としてほしいカニ~!
窓・雨戸シャッターの掃除方法
窓に設置された雨戸シャッターの掃除方法を解説します。
掃除に必要なものやお手入れの手順、雨戸シャッターの外側と内側を簡単にキレイにできる掃除方法をチェックしておきましょう。
準備するもの
窓の雨戸シャッターを掃除するときに必要となるのは、以下の用具類です。
- バケツ・洗面器
- ブラシのついた窓用クリーナー
- 台所用の中性洗剤
- 食器洗い用スポンジ
- 古布や雑巾・タオル
- 掃除機
- 掃除機用ブラシノズル
- 脚立
- ペットボトルにつけるタイプのブラシ
- ホース
外側の掃除は水洗いで行います。
ブラシやスポンジは表面を傷つけないような柔らかいものを使いましょう。
また、アルカリ性の洗剤はさびや変色の原因になるため控えてください。
掃除機はシャッターの内側やレール部分に使います。
ペットボトルにつけるブラシやホースはあった方がすすぎに便利ですが、なくても問題ありません。
脚立は手の届かない高い部分を掃除するために必要です。
屋外で窓シャッター上部を掃除する際には、足元の安定性に注意して使用しましょう。
お手入れの手順
基本的な窓の雨戸シャッターのお手入れ手順を解説します。
シャッター外側と内側では掃除方法が異なります。
先に外側を洗って、乾燥させている間に内側を掃除するなど、手順よく済ませましょう。
内側は、外側ほど汚れておらず、掃除機でホコリを取るだけでも十分綺麗になることがあります。
シャッター外側の掃除
1.ブラシを水で濡らして上から下へスラットをこする
※汚れがひどいシャッターには中性洗剤を溶いた水でこする
2.レールを水とブラシで洗う
3.中性洗剤を使った場合には綺麗な水ですすぐ
4.布などで水気を拭き取る
シャッター内側の掃除
1.掃除機にブラシ式ノズルを付けてホコリを吸う
2.洗面器などに水を張って中性洗剤を1,2滴たらす
3.水に浸したブラシで上から下へこする
※窓枠のすみまでしっかりと
4.鍵の周りは中に水が入らないようにこする
5.綺麗な水に変えてブラシですすぐ
6.拭き取る
>シャッターのメンテナンス方法とは?お手入れの仕方やサビへの対処法も詳しく解説!!

外側のほうが汚れやすいから洗剤でしっかり洗うカニ!
ガレージシャッターの掃除方法
ガレージシャッターの掃除は、サイズが大きい分、窓シャッターよりも大掛かりです。
汚れの範囲も広いため、小まめに掃除していない場合はお手入れが大変になります。
ガレージシャッターの掃除方法、洗浄方法を見ていきましょう。
準備するもの
ガレージシャッターを掃除するときには以下の用具が必要となります。
- ゴム手袋
- ホース
- 雑巾・タオル
- スポンジ
- 中性洗剤
- ハンディーモップ
- サッシブラシ
- シリコンスプレー
- 掃除機
- 掃除機用ブラシノズル
- 脚立
- 高圧洗浄機
高圧洗浄機はあれば便利ですが、ホースやスポンジでも掃除はできるので、無くても問題ありません。
また、掃除によってシャッターに必要なオイルも流れてしまうことがあります。
そのため、掃除後はレールや本体にシリコンスプレーなどで注油をするのがおすすめです。
シャッタースラットの表面に汚れが付きにくくなり、開閉もよりスムーズに、また長持ちにも繋がります。
※古いシャッターへの高圧洗浄機の使用は、シャッター表面の塗装をはがしてしまうことがあるため注意が必要です。
お手入れの手順
基本的なガレージシャッターの掃除、洗浄の手順は以下の通りです。
ガレージシャッターも内側は水をバシャバシャかけられないため、窓同様に内と外でやり方を変えます。
シャッター外側の掃除
- 電動シャッターの場合にはスイッチを切る
- 乾いた雑巾で上から下へ表面の汚れを落とす
- 水洗いもしくは水ぶきする
※汚れがひどいシャッターには中性洗剤を溶いた水でこする - 中性洗剤を使ったらキレイな雑巾で水ぶきする
- 乾いた雑巾で水気を取る
- シャッターを開けてガイドレールをブラシでかきだす
- 水洗いもしくは水ぶきする
- 座版(シャッターの下の部分)のホコリをブラシでかきだす
- スポンジでこすり洗いして水で流す
シャッター内側の掃除
- シャッターを下ろして電動シャッターのスイッチを切る
- 濡れたスポンジで上から下へこすり洗いする
※水で濡らしたくない場所はタオルなどを敷く - 乾いた雑巾で拭く
シャッターが濡れたまま収納BOX内に格納すると、収納BOXの内側で水が溜まりケース板がさびてしまうことがあるので注意が必要です。
シャッターの汚れの特徴別対処法
シャッターの汚れの中には、落としにくいものもあります。
基本の掃除方法に加えて、特に注意したい汚れについて、特徴別に対処法を紹介します。
内側のカビ汚れ
シャッターの内側は、結露によってカビが発生することがあります。
カビ汚れが付着していたら、カビの胞子を広げないように拭き取る必要があります。
使った雑巾は処分したいので、捨ててもいい雑巾を使いましょう。
中性洗剤を含ませて、カビの部分をしっかりと拭き取ります。
サビ汚れ
サビ汚れの場合には、サビをこすり落とした後に塗料で仕上げると綺麗です。
目の細かい紙やすりで軽くこすってから、色がはげた部分に似た色のアクリル樹脂系塗料を塗ります。
傷をつけないように、軽い力で行うのがポイントです。
シャッタースラットの黒い汚れ
シャッタースラットの黒い汚れは、ホコリや砂と雨水が混ざったものです。
シャッターの雨だれ汚れを落とすには、水であらかたの汚れを落とした後、中性洗剤を含ませたぬるま湯で優しく洗います。
なかなか落ちませんが、優しく傷付けないように洗いましょう。
黒い汚れは一度付いてしまうと落ちにくいので、予防もしておくことが大切です。
雨だれ防止効果を持つ塗料を使う、シャッターボックスの上にひさしを付けるなどの方法があります。
塗料は撥水性だけでなく、汚れも防ぐ低汚染性塗料が安心です。
油汚れ
シャッターの油汚れは、基本的には中性洗剤を薄めたぬるま湯を使用します。
それでも落ちない場合には、油汚れ用の洗浄剤も使いましょう。
洗浄剤+高圧洗浄機を使用するとさらに落としやすくなります。

シャッター掃除は業者に依頼できる?価格相場と注意点
シャッター掃除は、シャッターの大きさや設置場所によっては個人で行うのが難しいこともあります。
その際には、クリーニング業者にお任せしてしまった方が良いでしょう。
シャッターのクリーニング費用の目安や、業者の選び方を紹介します。
シャッタークリーニングの費用
シャッターのクリーニングはハウスクリーニングの業者に依頼できます。
シャッターのクリーニングの単体での費用としては、1平方メートルあたり1000円前後が相場です。
また、内側のみ、両面など細かく価格設定している業者もいます。
なお、シャッター掃除が屋外のパッケージプランの中に含まれている、窓ガラス清掃のオプションになっているなど、シャッター掃除単体では利用できない業者もあります。
業者の選び方
上記の通りシャッターのクリーニングは、ハウスクリーニングのプランの一部やオプションとして行う業者が多いため、シャッターだけでも依頼できるか確認が必要です。
また、依頼が可能な場合には、出張費用や高所作業の追加費用などがかかるかどうかも事前に確認しましょう。
定期的に掃除してシャッターを長持ちさせよう!
風雨やホコリ、泥や砂などの汚れから家を守ってくれるシャッターには、徐々にさまざまな汚れが溜まっています。
シャッターの掃除は、汚れの特徴に合った方法で行いましょう。正しい方法で掃除すれば、効率よく綺麗にできます。
定期的な掃除は、シャッターの寿命を延ばすことにもつながります。