ガレージシャッターは常に風雨に晒されているため、汚れや劣化が生じます。
また汚れを放置していると、家全体の景観も悪くなります。
不具合の防止や快適な使い勝手を維持するためにも定期的なメンテナンスが必要です。
今回は、ガレージシャッターのメンテナンスの重要性や、メンテナンスの方法をご紹介します。
ガレージシャッターが重い原因のほとんどはメンテナンス不足
シャッターが重い・動きが悪いと感じたら、その原因はメンテンナンス不足かもしれません。
シャッターは金属製であり、長年の使用で塗装が剥がれ、そこからサビが発生することもあるります。
ゴミやホコリが詰まって動作不良になることもありますし、サビや油切れで動きが重くなることもあるでしょう。
また、稼働部分が多いため、その部分の劣化が進み、動作不良が起こることもあります。
そのため、ガレージシャッターは定期的にメンテナンスを行い、常に良い状態を保ってあげることが大切です。
動きが悪くなった状態のままで使い続けると劣化が進みやすくなるため、普段から動作確認をして、できれば悪くなる前にメンテナンスを行いましょう。
ガレージシャッターのメンテナンス頻度
ガレージシャッターのメンテナンスは、程よい間隔で定期的に続けていくことが大切です。
長く良い状態を保つために必要なメンテナンスの頻度を紹介します。
日ごろのメンテナンスに加えて、本格的なメンテナンスを適切な頻度で繰り返すことで良い状態を保ちます。
普段のメンテナンス
ガレージシャッターは普段から、簡単なふき掃除やゴミ取りをしてあげましょう。
ガレージシャッターはホコリが付きやすく、レールなどに落ち葉などのゴミが溜まります。そのため週1回程度、簡単な掃除をすることが大切です。
ゴミは目につき次第取り除いた方が良いですが、シャッター表面についたホコリや汚れは週1回くらいの頻度で、から拭きする程度で大丈夫です。
ただし雨の後など、シャッター下部に泥はねが付いた際には、早めに水ぶきしておいた方が安心です。
半年~年に一度のメンテナンス
ガレージシャッターの本格的なメンテナンスは、半年~年に一度程度の間隔で行います。
普段の掃除では落とし切れない頑固な汚れを落とし、サビなどの対処しましょう。
本格的なメンテナンスには掃除用具や洗剤等も使うため、シャッターを傷つけたり劣化させたりしないものを選ぶ必要があります。
使ってはいけない掃除用具もあるため、注意が必要です。
自分でできるガレージシャッターのメンテナンス方法
ガレージシャッターのメンテナンスは、業者に依頼することなく自分で行うことができます。
必要な準備やメンテナンスの手順、注意点をご紹介します。
必要な準備と注意すべきポイント
まず、必要な準備と道具選びで注意したいポイントを紹介します。
シャッターは頑丈そうですが、劣化の原因となるメンテナンス用品もあり、道具の準備にも注意が必要です。
使用する道具
ガレージシャッターのメンテナンスに使う主な道具は以下の通りです。
- ゴム手袋
手の汚れや手荒れを防ぐために手袋の着用をおすすめします。 - きれいな雑巾
水拭き用・乾拭き用を用意してください。 - スポンジ
洗剤を付けてこすり洗いする時に必要です。
金属のたわしなどは使えません。 - サッシブラシ
ガイドレールなどの溝を洗うのに役立ちます。
ただし、金属のブラシはシャッターを傷つける恐れがあるのでNGです。 - 洗剤
中性洗剤のみ使用できます。
アルカリ性の洗剤はサビや変色の原因になるため使えません。 - シリコンスプレー
シリコンスプレーはガレージシャッターの潤滑油として使用します。
シリコンスプレーと潤滑油の違い
ガレージシャッターの開閉をスムーズにする潤滑油として、シリコンスプレーを使用することがあります。
シリコンスプレーは、動きの悪さやキーキー音などを軽減するために使えるアイテムです。
シリコンの膜を作り、滑りを良くします。
金属の滑りをスムーズにするアイテムとしては、潤滑油もありますが、ガレージシャッターには潤滑油はおすすめできません。
潤滑油は浸透性が高いため、シミになってしまう恐れがありますし、べたつきがあるためそこに汚れが付着して動きが余計に悪くなる恐れもあります。
その点シリコンスプレーは浸透せずに膜を張り、乾きも早いため、ガレージシャッターに向いています。
ガレージシャッターの滑りを改善したい場合には、潤滑油ではなくシリコンスプレーを使いましょう。
メンテナンスの手順
シャッターの掃除方法の手順を紹介します。
シャッターの品質を維持するために欠かせない手順もあるため、慎重に進めることが大切です。
1.シャッターを完全に閉めた状態にする
シャッターのメンテナンスを行う際には、シャッターを完全に降ろした状態にします。
外側に出てシャッターを降ろし、シャッタースラットが全部見える状態にしておきましょう。
また安全のために、電動シャッターの場合は電源を切ってください。
2.シャッター表面(スラット)の汚れを落とし、水洗いをする
シャッターを降ろしたら、シャッタースラットの表面の汚れをから拭きで全体的に落とします。
全体の汚れが落とせたら、シャワーのついたホースなどで水を流しながら、汚れをこすり洗いしましょう。
ひどい汚れの場合には、中性洗剤をお湯で薄めたものをスポンジに含ませて、優しくこすり洗いします。
3.水気を拭き取る
水洗いや洗剤でのこすり洗いが終わったら、乾いたきれいな雑巾を使い水分をしっかりと拭き取ります。
水気が残っていると、そこからサビなどが発生する可能性もあるため、丁寧に拭き取りましょう。
4.シャッターを開け、ガイドレールを掃除する
次にガイドレールを掃除します。
ガイドレールはシャッタースラットを開閉する際のガイドになる、横の溝です。
シャッターを開けた後、ガイドレールの上から下まで、サッシブラシでこすって汚れを掻き出していきます。
ガイドレールには砂やホコリ、小石などが付着しており、シャッタースラットの動作を妨げるため、しっかりと汚れを落とすことが大切です。
5.ガイドレールにシリコンスプレーを吹き付ける
ガイドレールを掃除したら、シャッターを降ろし、ガイドレールとシャッタースラットにシリコンスプレーを吹き付けます。
シリコンスプレーを吹き付けることで、シャッターの開閉時の滑りがスムーズになります。
シャッターの内側と外側の両方からスプレーしましょう。
6.最後に数回開け締めを行う
シリコンスプレーを吹き付けた後は、スプレーの潤滑成分を馴染ませるために、数回開け閉めを行います。
スプレーした時にはみ出た潤滑成分は、綺麗な雑巾でふき取っておきましょう。
はみ出した成分を放置しておくと、その部分だけ跡になって目立つことがあります。
複雑なメンテナンスや修理は業者にお任せする
水洗い程度で済むメンテナンスは自分でできますが、複雑なメンテナンスや修理が必要となった場合には業者に任せたほうが安心です。
修理業者へ依頼するか、自分で行うか迷った際には、以下の点に注意して判断しましょう。
修理業者へ依頼が必要な時
シャッターの劣化が激しい場合には、専門の修理業者への相談が必要です。
たとえば、シャッタースラットやガイドレールが変形している場合には、自分では直すことができません。
掃除や注油をしても動きが改善されない場合は、変形している可能性があります。
そのままにしておくと異音が発生したり、開閉自体がしにくくなったりすることもあるため、早めの相談をおすすめします。
上記以外でも、セルフメンテナンスで不具合の改善が見られなければ業者に相談しましょう。
修理業者に依頼をした時のメンテナンス・修理費用
修理の専門業者に依頼した場合には、修理費用がかかります。
シャッターの修理費用は劣化や故障の具合によって異なります。
大きな故障やシャッターの交換が必要な場合には10万円以上かかることもありますが、簡単な修理であれば1万円~3万円ほどで依頼できます。
症状が軽いうちに修理してもらえば、修理費用は抑えられるので、日ごろから点検やメンテナンスを行い、シャッターの状態に気を配ることが大切です。
>ガレージシャッターの修理にかかる費用は?故障原因についても詳しく解説!
定期的なメンテナンスでガレージシャッターを長持ちさせよう
ガレージシャッターのメンテナンスは、シャッターを快適に長く使うためにも大切です。
日ごろの小まめな掃除と、定期的な本格的メンテナンスをするようにしましょう。
また、セルフメンテナンスでは改善されない不具合が起こったら、早いうちに専門の修理業者に依頼することをおすすめします。
業者の修理には費用がかかりますが、症状が軽いうちであれば簡単な修理で済むこともあります。
ガレージシャッターの寿命はメンテナンス次第で変わります。
適切なメンテナンスで、ガレージシャッターを長持ちさせましょう。