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2021年02月10日配信
シャッタースラットとは?シャッターの構造と各部品の名称

シャッタースラットとは何か、知っていますか?シャッターの構造の用語や部品を知ると、業者の説明も分かりやすくなり、導入の検討もスムーズに進みます。シャッターの構造と部品の名前や基本的な役割などについてチェックしてみましょう。

 

シャッタースラットとは

シャッター
シャッタースラットとは、シャッターカーテン部分を構成する主な部材です。店などの内部を守る重要な部分であり、堅牢であることはもちろんのこと、開閉のための動かしやすさや閉鎖時の見た目の良さなども求められます。

 

シャッタースラットは店舗でも自宅でも、もっとも目立ちやすく、こだわりどころでもある部材です。

 

シャッタースラットに関する部品の名称

シャッタースラット自体は、一般的に長方形の細長い板状などの部材が蛇腹状に連なったものです。ただし、シャッタースラットを構成し、快適に使用するためには他にもいくつかの部材が必要になります。シャッタースラットに関連する部品の名称と各役割をチェックしてみましょう。

 

座板

座板は、シャッタースラットの最下部にある部材で、水切りとも呼ばれます。シャッタースラットが劣化しないように、水やホコリなどから守るための部品です。

 

シャッタースラットは、長く使っているうちに、雨や泥、ホコリなどで劣化していきます。もっともその影響を受けやすく、劣化しやすいのは、汚れの付きやすい最下部です。そのため、座板をシャッタースラットの一番下に設置して、雨水や汚れから守ります。

 

座板は丈夫な素材で作られていますが、ダメージも受けやすいため、劣化しやすくなっています。

 

鍵スラット

鍵スラットは、シャッタースラットのうち、鍵のついたスラットです。「めくらスラット」と呼ばれる他のスラットと組み合わせて、鍵の開閉を行うために設置されます。

 

鍵は、外から鍵を回すとロックバーを左右に移動させ、施錠する仕組みが一般的です。手動シャッターに必須の部品ですが、電動シャッターには必要ありません。

 

手掛けスラット

手掛けスラットは、シャッターの開閉時に手をかけるための部品(手掛け)がついたスラットです。鍵スラットと同じく、手動シャッターで用いられます。

 

手掛けスラットは手掛け部分に穴が開いており、樹脂などで作られた手掛け部品をはめ込んで使う構造です。手掛け部品は時間の経過とともに、劣化によって外れることがあります。手掛け部の劣化では、その部品のみを交換するため、スラット自体の交換は必要ありません。

 

シャッタースラットの交換に関する注意点

シャッタースラットの修理では、故障や劣化のあるスラットのみを変えることができますが、日焼けにより色がそろわないことがあります。新しいスラットと古いスラットの境目が目立つことが理由です。これにより一部のスラットの劣化で、全体を交換する場合もあります。

 

一方で、旧スラットを残す場合にも、新規に交換したスラット本体をシャッターの下端に入れ、新・旧スラットがわかれるように設置するといったような、見栄えに配慮した交換工事が行われることもあります。

 

シャッターの一部交換

 

シャッタースラットは、閉店後の店の印象を大きく左右するため、交換時には機能だけでなく見た目も重視して交換部分の検討をすることが大切です。また、場合によってはシャッタースラット全体の交換も検討しましょう。

 

シャッターの構造と部品の名称

シャッタースラット以外のシャッターの構造や部品の名称も紹介します。シャッターの仕組みが分かると、どんなシャッターを導入したらいいか、判断しやすくなります。シャッターの構造は手動と電動で異なるため、それぞれチェックしてみましょう。

 

手動シャッター・電動シャッターそれぞれの構造

手動シャッターと電動シャッターでは、それぞれの構造と部品が異なります。仕組みや使う部品の違いによってメリットとデメリットがあります。

 

手動シャッターの構造

 

 

手動シャッターは、シャッターボックスの中にあるスプリングの力を利用して開閉する仕組みです。手で開閉を行うため、手掛け部品が付いています。電源を必要としないため、停電時にも開閉できなくなる恐れがありません。

 

電動シャッターの構造

 

電動シャッターは、電気の力で開閉できるシャッターです。力のない人でも快適に開け閉めでき、シャッターに触れる必要がないため、手の汚れも気になりません。また、遠隔操作もできるので、雨の日に自動車の中からシャッターを開け、ガレージへそのまま入る、などの使い方もできます。ただし、精密な部品を使うため、価格は手動に比べて高価です。

 

手動シャッターは電源を必要としないため停電に強く、電動シャッターは手を使う必要がないため開閉が快適です。どちらにもメリット・デメリットがあります。

 

シャッターの主な部品の名称と役割

シャッターの部品はたくさんありますが、それぞれの各部品が役割を果たすことで、開閉を快適にし、長く安心して使用できるようになっています。簡単にそれぞれの部品の役割を紹介するので、部品について理解を深めて行きましょう。

 

シャッターケース(シャッターボックス)

シャッターケース、シャッターボックスは、シャッタースラットを格納するケースです。巻きとリシャフトやスプリングなど、シャッターを開閉するために使う細かい部品も格納されています。シャッターケースには、角ケースや丸ケース、勾配ケース、Pケースなどがあります。シャッターを開閉し、格納するための重要な部品です。

 

ケース板

ケース板は、シャッターケースを構成する部品の一つです。シャッターケースの外側を覆う鉄板で、ケースの形状によって形は異なります。ケース板は、シャッター設置の最後に、外側にケース下地へビス打ちで固定されます。

 

ケース下地

ケース下地は、シャッターケースを固定するための部品です。ケース下地を取り付けてから、シャッターの各部品を取り付け、ケース板をかぶせる順序で取り付けられます。

 

ブラケット

ブラケットは、シャッターケースの両脇に使われる部品です。両脇のカバーのような部品ですが、シャッター本体を支える土台となる重要な部品となります。ブラケットはシャッター設置では最初に取り付けられるため、交換する際にはすべての部品を外すことが必要です。

 

バネ(スプリング)

バネ(スプリング)はシャッタースラットを巻き上げるための部品です。シャッタースラットを巻き取るシャフトに装着されており、重たいスラットを手動で開閉させるのに役立ちます。

 

軸受け

軸受けはブラケットに付いている構造の一つで、シャフト(軸)を支えている部位です。軸受けに何かあると、シャフトごとスプリングやシャッタースラットが落ちてしまいます。

 

シャフト

シャフトは、スプリングの真ん中に入っており、スプリングを支えている、文字通り「軸」となる部品です。巻きとりシャフト、またはシャフトとスプリングを合わせてバネやスプリングシャフトとも呼ばれます。

 

プーリー

プーリーはシャフトの両脇、もしくは両脇と中央に取り付けられた「滑車」です。円盤のような形をしており、吊元に固定されています。シャッターの開閉を補助する役割を持つ大切な部品です。

 

吊元

シャッタースラットとスプリングを接続する部分です。スラットとかみ合わせて接続しており、吊元が取れるとシャッタースラットが落ちてしまいます。シャッターを吊るし、安全に利用するのに重要な部分です。

 

ガイドレール

ガイドレールは、シャッターの左右にあり、シャッタースラットをズレないようにサポートしている部品です。シャッタースラットを左右から噛むように溝が設置してあり、開閉時にはガイドレールの溝をシャッタースラットが通ります。

 

中柱

間口の広いお店などで使用する連装シャッターで使う、取り外し可能な柱の名称です。シャッターを開けている時には外しておき、シャッターを閉める時に取り付けます。取り外せるので邪魔にはならず、中間地点のガイドレールとしてシャッターを支える大切な部品です。

 

埋金

中柱を支えるために地面に埋め込まれる部品です。シャッターを閉める時に、中柱を差し込み、設置します。中柱の土台であり、大変重要な部品であり、腐食などで凝知恵が弱まるとシャッターが不安定になります。

 

まぐさ

ブラケットの下部にある金物の部品で、シャッタースラットが通る部分です。シャッターボックス側についているものを外まぐさ、内側のものを内まぐさと呼びます。

 

ローラーチェーン

電動シャッターのシャッターを開閉するための部品です。モーターの動力をシャフトに伝えるために使われています。まるで自転車のチェーンのような構造で、経年で劣化や伸びることがあり、チェーンが外れることもあります。シャッターを動かすために重要な部品のため、定期的な点検と交換が必要です。

 

シャッタースラットの詳細とシャッターの構造まとめ

シャッターにはたくさんの部品が使われており、それぞれの機能が正しく働くことで安全で快適な使用が可能となります。部品によっては、劣化や故障で見栄えや使い勝手が悪くなるため、定期的な点検や修理が必要です。

 

シャッタースラットをはじめとした部品や構造を理解することで、点検や修理の見逃しを防ぎ、長く快適に利用できるようになります。特にシャッターボックス内部は細かい部品も多いですが、重要な部品も多いため注意が必要です。

 

シャッターの導入時には、細かい部品までそれぞれ正しく機能しているか意識して、安全を心がけましょう。劣化や故障しやすい部品はひどくなる前に定期的な交換も必要です。

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